省エネリフォームで何が変わる?目的と得られるメリットを解説
省エネリフォームは、室内の寒暖差や光熱費の高騰などをきっかけに、住まいの性能を見直したいと考える人に注目されています。冬の足元の冷えや夏の冷房効率の悪さは、設備の古さだけでなく、住宅全体の断熱性や構造が影響している場合があります。
住まいの省エネ性能を向上させることで、CO2排出量の削減につながるだけでなく、光熱費の軽減や室内環境の安定につながります。省エネリフォームは、環境への配慮と暮らしやすさを両立するうえで、これからの住まいづくりに欠かせない視点といえるでしょう。
省エネリフォームとは
省エネリフォームは、住まいの断熱性や省エネ性能を高めることで、エネルギーの使用量を抑えながら、快適な環境を維持するための工事です。
たとえば、壁や天井に断熱材を施すことで、冷暖房の効率が上がり、その結果、部屋ごとの寒暖差が緩和されたり、光熱費を抑えられたりといった効果が見込まれます。
近年、日本では2050年のカーボンニュートラル実現(温室効果ガスの排出をゼロに近づける)に向けて、住宅分野でも省エネ化が進められています。こうした背景から、省エネ性能の向上につながるリフォームは、一定の条件を満たすことで補助金や税制優遇の対象となることがあります。
国が推進する省エネリフォームの考え方
国や自治体が省エネリフォームを推奨している背景として、住宅で消費されるエネルギー量が年々増加していることがあります。資源エネルギー庁の「エネルギー白書2024」では、1965年と2022年を比較すると、エネルギー消費量が約1.7倍になったという結果が報告されています。
エネルギーの消費量が増えるほど、CO2の排出量も増加し、地球温暖化などの気候変動につながる要因となります。こうした状況を踏まえ、排出量を抑える取り組みの一つとして、住宅分野での省エネ化が進められてきました。
既存住宅の断熱改修や給湯設備の見直し、窓の性能向上といったリフォームが推奨されているのもその一環です。省エネリフォームは、国の方針に対応しているだけでなく、光熱費の削減や健康面でも良い効果があり、日々の暮らしをより快適にする手段としても注目されています。
一般的なリフォームとの違い
省エネリフォームと一般的なリフォームの大きな違いとして、工事の目的が挙げられます。
一般的なリフォームは、見た目をキレイな状態に戻したり、古くなった設備を交換したりすることを目的としています。一方で、省エネリフォームは断熱材や内窓設置、高効率の給湯器の導入により、エネルギー消費量を抑えながら快適な環境を維持することが目的です。それぞれの違いを理解したうえで検討することで、自分の住まいに合ったリフォームの判断がしやすくなるでしょう。
<リフォームプランナーからのアドバイス>

省エネリフォームのデザインは、性能と美観のバランスが鍵です。空間全体のテイストと断熱窓や設備などの素材や色味を合わせることで後付け感を無くすことができます。理想の空間やお好みのテイストがある場合には、その旨を伝えてみましょう。
省エネリフォームに該当する工事内容

リフォームを検討している方の中には、「どのような工事が省エネになるのか分からない」と悩む方もいるかもしれません。
基本的には、住まいの断熱性を高めたり、エネルギーを効率よく使える設備へ見直したりする工事が該当します。古い設備や窓を新しいもの交換する場合には、その多くが省エネリフォームになります。住まいの部位ごとに代表的な工事内容をご紹介します。
水回り
浴室やキッチンなどの水回りでは、日常的に使用する水やお湯の量を抑える工夫が、省エネにつながります。
たとえば、節水機能付きのトイレは従来型と比べて使用する水量を大幅に抑えられるため、水道代の削減が期待できます。断熱性の高い浴槽では、お湯が冷めにくくなるため、追い焚きの回数を減らせるでしょう。
水回り設備を見直すことで、快適性を保ちながら水の使用量やエネルギー消費量を抑えることができます。
給湯器
給湯器は、家庭内でもエネルギー消費量が大きい設備のひとつです。ヒートポンプ給湯器(エコキュート)や、電気とガスを併用するハイブリッド給湯器、家庭用燃料電池などの高効率給湯器に交換することで、エネルギーを無駄なく使えるようになります。
これらは、少ないエネルギーでお湯を沸かせるため光熱費の節約にもつながります。給湯器の省エネリフォームは、補助金制度の対象となるケースもあるため、導入時の費用負担を抑えやすい点も特徴です。
窓
窓は、住宅の中でも熱・空気の出入りにより室内温度に影響を与えやすい部分です。内窓の設置や既存窓の交換、断熱性の高いガラスへの変更によって、室内の熱を逃がしにくくなります。
冬は暖房効率が高まり、夏は外からの熱の侵入を抑えられるため、冷暖房にかかるエネルギーの消費量を減らせます。実際に、窓の断熱性能を高めたことで、年間の光熱費が削減された例が多くみられます。
外壁塗装・張り替え
外壁も住まいの断熱性に影響を与える重要な部分です。断熱塗料や遮熱塗料を使用することで、夏場の直射日光を反射して室温上昇を抑える効果が期待できます。
断熱性の高いサイディング材に張り替えたり、既存の壁の上から断熱材付きのサイディングを重ね張りしたりする方法も有効です。こうした工事を行うことで、室内の温度が安定しやすくなり、冷暖房に頼りすぎない住環境につながります。
外壁塗装や張り替えは補助金制度の対象になることもあるため、リフォーム会社へ相談する際には補助金利用を検討している旨も伝えると良いでしょう。
省エネリフォームを行った場合のメリットや効果
省エネリフォームは、エネルギー消費量を抑えるだけでなく、光熱費の削減やヒートショックなどのリスクを抑制する効果があります。特に、電気代やガス代の高騰が続いており、光熱費を抑えるための対策としても有効です。
リフォームした場合に得られる、メリットや効果について具体的に解説します。
毎月の光熱費を抑えられる
住まいの断熱性や設備性能を見直すことで、冷暖房や給湯にかかるエネルギー消費量が抑えられ、結果として光熱費の負担も軽くなります。省エネ性能が高い設備は少ないエネルギーで効率よく動くため、電気代やガス代、水道代も抑えられます。
例えば、お風呂では、保温性能が高くなれば追い焚きの回数が減るため、その分の費用を節約できるでしょう。
また、キッチンに高効率な食器洗い乾燥機を設置することで、手洗いよりも少ない水で汚れをしっかり落とせます。
省エネリフォームは光熱費の節約につながるため、長期的な目で見ると費用対効果は高いといえます。
体感温度を適切に保てる
断熱性能や空調設備に偏りがある住まいでは、暖かい空気が天井付近にたまりやすく、冬場は足元の冷えを感じやすくなります。家の断熱性を高めることで、暖かさが部屋全体に行き渡るでしょう。
内窓を設置して二重窓にすることで、外から入ってくる冷気をしっかり抑えられます。窓際でも寒さを感じにくくなり、快適に過ごせる場所が広がる点はメリットといえるでしょう。夏場は外からの熱の侵入を防ぎやすくなり、冷房効果を高められます。
断熱性を見直すことで、季節を問わず室内の温度が安定し、住まい全体の体感温度が整いやすくなります。
家族の健康を維持しやすくなる
省エネリフォームは、家族の健康を守ることにもつながります。たとえば、部屋の温度が安定することで、入浴する際のヒートショックを予防できます。高血圧や心疾患を抱えている方や高齢の方の身体への負担を軽減できるでしょう。
さらに、家の外と中の温度差で発生する結露の発生を抑えることで、カビの発生を防げるため、喘息やアレルギー症状の軽減や改善が期待できます。省エネリフォームは家族の健康を守り、身体に優しい住環境を実現しやすくなるのです。
環境負荷の軽減に貢献できる
資源エネルギー庁が公表したデータによると、一般家庭でエネルギー消費が大きい用途は「給湯」と「暖房」となっています。そのため、断熱性を高めたり、高効率な給湯器へ見直したりすることで、エネルギーの無駄を抑えやすくなり、環境負荷の軽減につながるといえます。
また、節水機能があるトイレを取り入れることで、水の使用量を抑えることも可能です。省エネリフォームは、日々の暮らしの快適さを向上させるだけでなく、家計への配慮と環境への負担を軽減することにもなります。
日々暮らす中で環境問題に取り組めるため、将来を見据えた選択肢といえるでしょう。
参考:経済産業省・資源エネルギー庁|エネルギー動向(2025年6月版)
小田急ハウジング 省エネリフォーム事例


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