キッチンのレイアウトを変えるリフォーム費用はいくら?メリットと費用を抑えるコツ

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 キッチンは、日々の家事を行う場所であると同時に、家族との大切な時間を育む空間でもあります。暮らしやすさを見直すために、キッチンの向きやレイアウトを変えるリフォームを検討する方は少なくありません。こうしたリフォームは、施工内容によって費用や工事規模が大きく変わるため、事前にしっかりと情報を知っておくことが大切です。

 本コラムでは、キッチンのレイアウトを変えるリフォームのメリットや費用の目安、そして費用を抑えるためのポイントについても、わかりやすく解説します。

キッチンのレイアウトを変えるリフォームのメリット

 キッチンのレイアウトを変えるリフォームは、見た目の印象を変えるだけでなく、家族との関わり方や家事のしやすさなど、暮らしの快適さに大きく影響します。

 まずは、キッチンの向きやレイアウトを変えることでどのようなメリットが得られるのか、具体的な事例を交えながら解説します。

家族とコミュニケーションが取りやすくなる

 壁付キッチンは作業中に背中を向けて調理や家事をすることが多くなるため、家族の様子が見えにくく、話しかけづらく、会話が生まれにくいという声をよく伺います。

 小さなお子さまがいるご家庭では「子どもの様子がわからなくて不安」という悩みもあるでしょう。対面型やアイランド型へレイアウトを変えると、リビングやダイニングに視線が抜け、自然に会話が生まれやすくなるため、おすすめです。

家事動線が良くなり作業効率が上がる

 キッチンは毎日使う場所だからこそ、ちょっとした使い勝手の悪さが、気付かないうちに大きなストレスになっています。

 たとえば、調理台と冷蔵庫の間に食器棚がある、シンクと食洗機の位置が離れている、複数人が調理場に立つスペースがないなど、普段の家事で感じている不便さを考えてみましょう。

 キッチンの向きやレイアウトを見直すことで家事動線がすっきりし、配膳や後片付けまでスムーズになり、使い勝手が良くなります。

清掃性や快適性が向上する

 本体交換とあわせて向きやレイアウトまで見直すと、お手入れのしやすさが向上し、調理器具や食器などよく使う道具を使う場所の近くへ配置でき、必要なものをスムーズに取り出せるようになります。

 その結果、キッチン周りが散らかりにくくなり、日常的に整理整頓しやすくなります。調理後の後片付けもスムーズになり、日々の清掃の負担を軽減できるでしょう。

 なお、近年のキッチンはどのメーカーも家事負担を軽くする工夫が多く採用されていますが、レイアウトの見直しを行うことで、その効果をより実感しやすくなります。

 たとえば、調理台と食器洗い乾燥機の場所が離れている場合は、調理中や後片付けの際に何度も移動する必要があり家事が煩わしくなりがちです。対面型キッチンのI型やL型へレイアウトを変更することで、調理から食器の洗浄まで移動が少なくなり、無駄な動きを減らせます。その結果、使い勝手が向上しキッチンを快適に使うことができます。

部屋の雰囲気を変えられる

 キッチンのレイアウト変更は、部屋全体の印象を大きく変えることができます。

 壁付キッチンを対面型にリフォームすると視線が抜け、リビングとのつながりが生まれて明るく開放的な印象になるでしょう。大きな間取り変更を行わなくても、視線の抜け方や空間の使われ方が変わることで、部屋の雰囲気が一新されます。

おしゃれなキッチンにできる

 キッチン本体を新しくする際に床や壁紙などを同時にリフォームすることで、築年数の経ったお住まいでも素敵なキッチンを実現できます。

 設備の裏側など、後から手が届かなくなってしまう部分まで美しく仕上げるためには、設備を外すタイミングでの内装リフォームが理想です。設備が新しくなると、古いままの天井や壁紙、床が目立って見えてしまうこともあるため、同時にリフォームすることを推奨しています。

 費用を抑えるために飾り棚や壁紙部分のみDIYをするという方法もありますが、ムラなくきれいに仕上げたい場合は、リフォーム会社に依頼することで満足のいく仕上がりになるでしょう。

< リフォームプランナーからのアドバイス >

最近はインターネットやSNSで多くのリフォーム事例が紹介されているため、イメージに合ったキッチンを探しやすくなっています。理想のキッチンのイメージがある場合は、イメージに近い写真などをリフォーム会社に共有してみましょう。

キッチンのレイアウトを変えるリフォーム費用相場

 では、実際にキッチンのレイアウトを変えるリフォームを行った場合、費用がいくらになるのか相場を見ていきましょう。

リフォーム内容(材工費)費用相場
キッチンを交換+内装150万~
キッチンを交換+内装+配置変更250万円~
※上記金額は目安であり、住宅の構造や地域、設備仕様によって異なります。

 キッチンを交換してレイアウトも変える場合、キッチン本体に加え、組立費だけでなく、配線・配管の移設工事費が発生します。また、設備のグレード、施工範囲などによって費用が大きく変動します。

 表内の金額はあくまでも「一つの目安」として参考にしてください。それでは、項目ごとに相場感について詳しく解説します。

キッチンを交換して配置も変える

 キッチン本体の価格は、設備やグレードによって異なりますが、一般的に60万円~200万円程度となります。

 さらに、キッチン交換および向きやレイアウト変更の施工費がかかるため、総額250万円が相場となるでしょう。アイランドキッチンの導入や大掛かりなレイアウト変更を伴う場合は、300万円を超えるケースもあります。

 実際にかかる費用はキッチンの状況や工事内容によって変わるため、事前に具体的な見積もりを確認しておくと安心です。

キッチンの向き・レイアウトを変えるリフォームで費用が変わる要素

 同じ“向き・レイアウト変更“でも、住まいの条件や工事内容によって費用が大きく変わります。特にマンションの場合は、配管が共用部分に該当することがあり、制約によって予想以上の工事費用がかかり、希望していたリフォームが実現できないケースもあります。

 費用が変わる要因について理解し、予算の範囲内でのリフォームを目指しましょう。

給排水管など付帯工事が必要になる

 キッチン本体の商品代や施工費に加えて、付帯工事費用(給排水、ガス、電気など)の有無や規模が費用に影響します。

 たとえば、キッチンの向きやレイアウトが変わることで換気扇の位置も変わる可能性があり、排気ダクトの延長が必要なケースもあります。また、ガスコンロからIHに変更する場合、専用回線の新設やコンセント増設が必要になることがあります。

 このように、付帯工事によって費用が大きく変動することを覚えておきましょう。

キッチンを移動させる距離が長い

 同じフロア内で少し位置を移動する場合と、部屋をまたぐ、または階をまたぐ場合とでは、工事にかかる手間や作業量が大きく変わってきます。移動距離が長くなるほど給排水、ガス、電気など配管・配線の延長が増え、床や壁の開口・復旧も広範囲になるため、費用は高くなりがちです。

 戸建ての場合、建物の構造を支える筋交いや柱、耐力壁の位置によってはキッチンの移動が制限される可能性があります。間取り変更が必要な場合、費用が大きく変動する可能性があるため注意が必要です。

 一方で、その時々のライフスタイルや生活環境に合わせて住まいを最適化するチャンスでもあります。家族構成や暮らし方の変化に合わせてキッチン周りの動線や設備を見直すことで、より快適で使いやすい住空間を実現できます。

床や壁紙を張り替える範囲が広い

 キッチンのレイアウトを変更すると、床の補修や天井・壁紙の張り替え、新しくキッチンを設置する壁や天井の下地補強が必要になることがあります。壁紙などの内装材はグレードや機能(耐水・耐汚れなど)によって費用が大きく変わるため、予算に合わせて選ぶことをおすすめします。

 内装材を見直すことで、好みに合った空間づくりがしやすくなります。気分転換や模様替え感覚で、住まいの印象を一新できるのもリフォームの魅力です。

壁の解体や新設が必要になる

 キッチンのレイアウト変更に伴い、壁を解体したり新設したりするケースがあります。

 簡易な間仕切り壁の撤去および新設であれば、数万円程度の価格で施工することが可能です。一方、建物の構造に関わる壁を解体する場合は、安全性を確保するための補強工事などが必要になり、費用負担が大きくなるケースもあるため、事前に見積もりを確認しておきましょう。

キッチンの向きを変えるリフォーム費用を抑えるポイント

 キッチンの向きやレイアウトを変えるリフォームは、工事内容によって予算調整が必要になることがあります。事前にポイントを押さえておくことで、無理のない範囲で理想のキッチンづくりがしやすくなります。

キッチンの移動距離をできるだけ短くする

 先述した通り、リフォーム費用を抑えるためには、動線を見直しつつ、キッチンの移動距離をなるべく短くする間取り変更にすることがポイントです。移動距離が短ければ配管や排気ダクトの長さが短くなるため、工事内容をシンプルにまとめやすくなり、費用を抑えることができます。

 配置を工夫して「キッチンを動かす距離」を意識することで、無理のないリフォーム計画につなげやすくなるでしょう。

キッチン本体のグレードを見直す

 キッチン本体のグレードや仕様によって本体価格に大きな差が出やすく、設備やオプション、素材にこだわると予算に影響が出やすくなります。強いこだわりがなく、日常使いに必要な機能がそろっていれば十分という場合は、スタンダードな設備を選ぶことも費用を抑えるひとつの方法です。

 ただし、スタンダードとハイグレードでは、機能や素材、デザインなどが異なるため、必要としている機能や好みのデザインがある場合には、そちらをベースにリフォームを計画することをおすすめします。

 なお、キッチンのグレードによる価格は、スタンダードが~約100万円、ミドルグレードは約100万円~約200万円、ハイグレードは200万円以上が一つの目安です。

優先順位をつけ必要な機能を見極める

 「せっかくリフォームするなら多機能なキッチンにしたい」と設備を充実させたくなる方も多いですが、実際に使わない機能を追加すると費用がかさむ要因となることがあります。

 そのため、キッチンに求める機能や仕様の優先順位を事前に整理しておくことで、満足度の高いリフォームにつながりやすくなります。

キッチン本体の大きさを見直す

 近年、生活家電の進歩や宅食・中食サービスの普及、ライフスタイルの変化によって、家で料理することへの考え方が多様化しています。

 また、今は毎日家で料理をしている方でも、5年後、10年後はライフステージの変化によって生活環境が大きく変わるかもしれません。そのため、今のキッチンと同じ、もしくはそれ以上に大きいキッチンが、将来的に必要かどうか考えることはとても重要です。

 なお、一般的なI型キッチンの幅は~2,550mm程度ですが、料理をしない場合は、よりコンパクトキッチンでも十分な可能性があります。キッチンはサイズが小さいものほど購入価格が安い傾向にあるため、全体的なリフォーム費用を抑えられ、その分、新しいキッチングッズの購入や楽しみに充てられます。

キッチンの向きを変えるときはリフォーム会社に相談しよう

 レイアウトや向きを変更するリフォームは、調理中も家族とのコミュニケーションが取りやすくなるだけでなく、家事動線の改善や作業効率の向上、住まいの印象の一新など、暮らしやすさを高めるさまざまなメリットがあります。

 ただし、実際の工事では、配管の状態や床下の状況、建物の構造など、事前には見えない部分の調整が必要になることがあります。築年数が経過した住まいの場合、リフォームの工事中に配管まわりの水漏れや床下の劣化、シロアリ被害が判明することも珍しくありません。

 最初に現場調査をしっかり行い、可能な限り隠れた瑕疵の確認を行うことが非常に大切となります。

 見落としがあると、工事開始後に追加費用が発生し、希望していたキッチン工事ができない、という状況にもつながりかねません。そのため、キッチンリフォームを検討する際は、施工実績が豊富で、調査や説明が丁寧な会社へ相談することをおすすめします。気になる点は遠慮なく質問し、担当者の説明のわかりやすさや対応の丁寧さもチェックすると安心です。


小田急ハウジング キッチン施工事例

 流し台の詰まりをきっかけに建物の状況を調査し、安全・快適に暮らせるお住まいへ。リフォーム後は、お子様たちとご一緒に食事の準備ができる広々とした素敵なキッチンになりました。

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