ペットリフォームのアイデア|快適な住まいをつくるコツと安全対策
大切な家族の一員であるペットは自由に動き回るため、暮らしの中には意外な危険が潜んでいます。こうしたペットの安全や健康を守るために、住まいを見直すリフォームが注目されていることをご存知でしょうか。
ペットリフォームのアイデアや費用、安全に進めるためのポイントをご紹介します。ペットと人がどちらも笑顔で過ごせる住まいづくりを進めていきましょう。
自宅でペットと暮らすためにリフォームする理由
ペットとの暮らしをより良くするために、住まいのリフォームを検討する人が増えています。
実際にリフォームを行った飼い主さんからは、「ペットがリラックスして過ごせるようになった」「以前より穏やかに過ごすようになった」といった声も少なくありません。
株式会社NEXERとRE:daysの調査によれば、ペットのためにリフォームを実施した飼い主さんの多くが「とても満足している」または「やや満足している」と回答しています。そのため、ペットと人の双方にとって快適な環境が実現できているといえるでしょう。
リフォームを検討するタイミングとしては、「ペットを新しく迎えたとき」、「ペットが高齢になったとき」、「引越しのとき」などが挙げられます。ペットのライフステージの変化や、住まいの傷や汚れが気になり始めたときは、リフォームを考えるきっかけの1つです。
ペットとの暮らしの悩みを解決するリフォームアイデア
ペットと暮らす中での「困った」を解決し、快適に暮らすための具体的なリフォームアイデアにはどのようなものがあるのでしょうか。犬や猫の行動を踏まえて工夫することで、ペットの健康を守りながら、お手入れの手間も減らせるでしょう。
特に悩みが多い床と壁で活用できるアイデアを集めました。これからリフォームを考えている方は、ぜひ参考にしてみてください。
ペットの足に負担がかかりづらい床材にする
フローリングの床は犬にとって滑りやすく、足腰に大きな負担がかかります。小型犬やシニア犬の場合、脱臼やヘルニアの原因になってしまう可能性もあります。そこでおすすめなのが、滑りにくい加工がされたペット用の床材です。
クッション性のある素材のほか、コルクタイルやタイルカーペットなど、滑りにくい床材を選ぶことで、シニア犬でも安心して歩けるようになります。また、傷や汚れに強く、防水性が高い床材を選べば、粗相をしてしまったときも安心です。
今の床にペット用のフロアコーティングを施工する
ペット用のフロアコーティングは、今の床を張り替えることなく防滑性や耐久性を高められるリフォーム方法です。床の表面に特殊な液剤を塗布することで薄い保護膜が形成されます。施工後はペットが滑りにくくなり、塗膜によって傷がつくのを防ぐことができます。
さらに、ペット用のコーティング剤は舐めても問題のない成分で作られているため安心です。光沢を抑えたマットな仕上がりにすれば、床の質感を損なわずに安全性を高められるでしょう。床を全面的に張り替えるよりも費用を抑えつつ、衛生的な住環境を維持できる点も大きな魅力です。
汚れにくく掃除しやすい床材にする
ペットと暮らしているご家庭では、抜け毛のほか、食べこぼしや粗相などにより床の汚れが日常的に発生します。清掃性の高い床材を選ぶことで、こうした汚れを簡単に拭き取ることができ、快適な環境を保ちやすくなります。
カーペットのような繊維質の床材は毛や汚れが絡みやすいため、表面が滑らかで凹凸の少ない床材がおすすめです。クッションフロアやPタイル(プラスチック系タイル)は汚れがつきにくく、掃除機やフローリングワイパーで手軽に掃除できます。
また、防水性や防汚性に優れた床材を選べば、粗相や水こぼしがあっても染み込みにくく、ニオイの発生を抑えられます。目地が少ないタイプを選ぶことで掃除の手間を減らせるので、衛生的な状態を長く維持できるでしょう。
消臭・防臭機能がある壁紙にする
ペットの臭いは、一緒に暮らしていると気づきにくいものです。一方で、来客者などには独特臭いが受け付けない場合もあります。壁紙を消臭・防臭機能のあるものに変えるだけで、室内の臭いは大きく改善されます。
表面に加工された消臭剤が、アンモニア臭などのペット特有の臭いを吸着・分解してくれるのでおすすめです。汚れがつきにくく、水拭きできるタイプの壁紙を選べば、清潔な環境をより長く保つことができます。
引っ搔いても問題ない腰壁を設置する
猫の爪とぎや、犬が体をこすることによる壁の傷や汚れは、多くの飼い主さんが経験する悩みです。そんな方には、ペットの身体が触れやすい床から約90cm程度の高さに、傷に強い素材で「腰壁」を設置することをおすすめします。
腰壁は化粧パネルや、表面が強化された傷に強い壁材など、様々な素材があります。壁全体を張り替えるよりもコストを抑えられ、部屋のアクセントにもなるため、デザイン性を重視する方にも人気があります。
ペット専用の洗い場を設置する
散歩から帰った後の足洗いやシャンプーをお風呂場で毎回行うのは大変です。腰をかがめる姿勢がつらく感じたり、浴室が毛だらけになったりすることもあるでしょう。
玄関の土間や洗面所にペット専用の洗い場を設けると、日々のケアが一気に楽になります。深さのあるシンクや、低い位置に設置したシャワーパネルなど、ペットの大きさに合わせて設計しましょう。お湯が出るようにしておくと冬場でも快適です。
脱走防止の網戸やフェンスを設置する
好奇心旺盛な性格のペットは、ちょっとした隙間から外へ出てしまうことがあります。特に猫は、網戸を自分で開けてしまったり、破ってしまったりすることも珍しくありません。ペットが爪で引っ搔いても破れにくい、強化されたステンレス製の網戸に交換すると安心です。
さらに、玄関や窓、バルコニーなど脱走の危険がある場所には、ペット用のゲートやフェンス、網戸ストッパーを設置しましょう。飛び越えられない高さのものや強度がある商品を選ぶことも重要です。
衛生面・安全面に配慮したキャットウォークを設置する
キャットウォークの設置は猫の運動不足解消やストレス軽減に役立つ、人気の高いリフォームです。ただし、目が届きづらい場所に設置すると粗相をしてしまった場合やホコリが溜まってしまった際に気付くのが遅れ、不衛生になってしまうおそれがあります。
また、見えないところで猫が体調を崩していてもすぐに気づかないかもしれません。飼い主の目が届きやすい位置や素材・形状にすることで、より安全で快適な空間になります。キャットウォークは清掃しやすく、見た目もおしゃれなデザインを選ぶと良いでしょう。
ペット専用のドアやスペースを確保する
ペットが自由に部屋を行き来できるよう、リビングのドアにペット用の小さなドアを取り付けるリフォームもおすすめです。冷暖房の効率を下げずにペットの動線を確保できます。
そのほか、階段下や収納の一部を改装して、ペットが落ち着ける専用のプライベートな「おこもりスペース」を作るのもよいでしょう。プライベートな空間があることで、ペットはより安心して過ごすことができます。
ペットリフォームにかかる費用相場
ペットリフォームの費用は、工事の内容や建材の種類によって大きく異なります。一部分の改修であれば数万円から可能ですが、複数の箇所をまとめてリフォームする場合は、数十万円から百万円以上になることもあるでしょう。機能性の高いペット用建材は高くなりがちですが、一般的な建材に比べ耐久性や清掃性に優れているため、日々の掃除にかかる時間が軽減されることが期待できます。
以下は、一般的なペットリフォームの費用相場をまとめたものです。実際かかる金額については、リフォーム会社に見積もりを依頼して確認しましょう。
| リフォーム箇所 | 費用の目安(税込) | 備考 |
|---|---|---|
| 床材の張替え (ペット用フローリング) | 30万円~(6畳あたり) | 滑り止め機能、防水・防汚機能のある床材など、高機能な床材ほど高額 |
| 壁・天井のクロス張替え (1000番クラス) | 14万円~(6畳あたり) | 消臭・防臭機能、傷に強い強化壁紙など、高機能な素材ほど高額 |
| 腰壁の設置 (㈱LIXILの製品を想定) | 15万円~(6畳あたり) | 素材等により費用が変動 |
| ペット用ドアへのリフォーム (DAIKEN㈱の製品を想定) | 12万円~(1か所) | ドア周辺の補修費が発生する可能性がある |
| ペット用洗い場の設置 シャワー付水栓+洗い場コンクリート打設 | 25万円~ | 給排水工事の有無や、設置するシンクの種類によって費用が変動 |
| ペット用網戸ネット | 5万円~(1枚) | 網戸の張替え枚数により費用が変動 |
| キャットウォークの設置 | 30万円~(6畳間の壁2面想定) | 壁下地の範囲により補強およびクロス補修費が変動 |
※費用はあくまで目安です。ご要望のヒアリング、現地調査のうえお見積もりいたします。
ペットリフォームの安全な進め方

ペットリフォームでは、ペットの安全を最優先に考えることが大切です。リフォーム中は大きな音や慣れない人の出入り、化学物質の臭いなど、ペットにとってストレスとなる要因が多く発生することがあります。工事の規模やペットの性格を考慮し、できるだけ落ち着ける環境を整えてあげましょう。
まずは、ペットリフォームの実績が豊富なリフォーム会社を探して、相談することから始めます。ペットの種類や年齢、性格、困っていることなどを具体的に伝え、最適なプランを提案してもらいましょう。複数の会社から見積もりを依頼し、内容や費用を比較検討することが大切です。
リフォームに使用する建材は、ペットが舐めても安全なものか、爪で傷つきにくいか、といったペット目線で選ぶことが重要です。そして、ペットには安全な場所で過ごしてもらう必要があります。
リフォームの規模によっては、数日間から数週間にわたって工事が行われます。別の部屋に隔離する、知人に預ける、ペットホテルを利用するなど、ペットの性格に合った方法を検討しましょう。特に大規模なリフォームでは、一時的に仮住まいを利用するケースもあります。
工事が完了したら、すぐにペットを部屋に戻すのではなく、まずは飼い主さんが安全を確認します。釘や工具などが落ちていないか、接着剤などの臭いが残っていないかをチェックし、十分に換気を行ってからペットを迎え入れましょう。新しい環境に慣れるまでは、飼い主さんがそばで優しく見守ってあげてください。
ペットにも優しいリフォームを心がけよう
ペットリフォームは、ペットが安心して過ごせるだけでなく、飼い主にとっても手入れがしやすい清潔な住まいの実現に繋がります。滑りにくい床材や消臭機能がある壁紙などを取り入れることで、より快適に過ごせるでしょう。
ペットに優しい住まいは、人にも優しい住まいといえます。リフォームを検討している方はリフォーム会社に相談し、最適なプランを提案してもらうと安心です。
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< 外部リンク >
・調査内容の引用元:「株式会社NEXERとRE:daysによる調査」
・RE:days(https://re-days.jp/)