古くなった和室をリフォーム。おしゃれで使いやすい空間へ
使わない和室、物置になっていませんか?リフォームで理想の空間へ
客間やくつろぎの場として重宝されている和室は、ライフステージの変化とともに使わなくなり、いつの間にか物置のようになってしまうケースも少なくありません。
畳の傷みやカビ、冬場の足元の冷え込みといった悩みを感じつつも、どこから手を付ければよいか迷う方も多いでしょう。
今の住まいや生活に合わせ、実用性と心地よさを兼ね備えた空間へと生まれ変わらせるリフォームの方法と費用相場、後悔しないためのポイントなどを解説します。
和室リフォームの3つの選択肢|洋室化だけじゃない!
和室のリフォームは、目指すお部屋のスタイルによって大きく3つの方法が挙げられます。ただに洋室にするだけでなく、和の持つ落ち着きや思い出の品を活かす方法もあります。
1. 完全に洋室にする|手入れが楽な部屋に
畳をフローリングに張り替え、壁や天井のクロス、収納から建具まで洋風に一新します。ベッドやソファ、デスクなど設置できる家具の選択肢が広がり、また、掃除等日々のお手入れが楽になります。
実用的な空間に生まれ変わるため、子ども部屋や本格的な書斎、寝室として活用したい場合、隣接するLDKを拡張したい場合などにおすすめです。
2. 和モダンな空間にする|和の趣と現代的な快適さを両立

元の和室の良さを残しながら、今のライフスタイルに合わせたお洒落な空間に仕上げるケースです。例えば、正方形で縁のないカラー畳(琉球畳など)を採用し、グレーやブラウン、ブルーといった落ち着いた配色を取り入れることで、リビングと隣接していても違和感のないスタイリッシュな空間が完成します。
また、床をフローリングに張り替え、壁や建具、しつらえなどは和の要素を残すのも良いでしょう。窓辺には和紙製のブラインド、照明も和紙製のものを取り付けると、一気に和モダンな雰囲気を演出できます。
3. 畳や壁を修繕|今の雰囲気を活かしてリフレッシュ
これまでの和室としての佇まいや家族の思い出を大切に受け継ぎながら、古くなった部分だけをきれいに整えるリフォームです。
畳の新調や表替え、壁の塗り替え・張り替え、障子・ふすまの貼り替えを行います。普段から和室として使っている場合や、畳の空間をしっかり残したい場合に最適です。
さらに、長押(なげし)や天井など、手を加えない部分と印象に差が出てしまうことがあるため、あく洗いなどプロによるクリーニングを推奨します。
【工事内容別】和室を洋室にするリフォームの費用相場
リフォームにかかる費用は、工事を行う範囲や使用する建材のグレードによって大きく変わります。ここでは、部位ごとの具体的な費用相場と工事のポイントを解説します。
床:畳からフローリングに張り替える
畳からフローリングへの張り替え費用は、6畳の和室の場合、約30万円~が相場です。一般的な複合フローリングに比べて、天然木を使用した無垢フローリングは材料費が高くなります。
また、施工時の重要なポイントとして下地調整があります。畳の厚みは約55mmのところ、フローリング材は12〜15mm程度しかありません。この厚みの差を埋めて隣接する部屋との段差を解消するためには、床下に木材(根太など)を一定の間隔で配置して高さを揃える調整工事が必要となります。
加えて畳の下にある「荒床」は湿気等で傷んでいることがあり、部分的な補修が必要となる場合もあります。
壁・天井:クロスを張り替える
和室には大きく分けて2種類あります。柱が露出している真壁(しんかべ)という構造と、柱の見えない洋室特有の大壁(おおかべ)です。
6畳の大壁の和室の壁と天井を、洋室用のクロス(壁紙)へリフォームする場合の費用は、約15万円〜が目安です。
真壁の場合は、下地となるベニヤ板などを施工する必要があり追加費用が必要となります。また、元の状態との取り合いによって実現できる意匠が異なり、場合によっては和室に隣接する部屋にも影響することがあり、リフォーム会社との詳細な打ち合わせが必要です。
マンションの和室は大壁で作られていることが多く、基本的にはクロスの貼り替えのみでスムーズに対応できます。
収納:押入れをクローゼットにする
ふすま2枚分ほどの押入れをクローゼットに変更する場合、一般的なクローゼットであれば約15万円~が相場です。中にパイプハンガーや棚を設置し、扉を折れ戸や引き戸に変更します。
一方で、さらに収納力を高めるウォークインクローゼットへの変更や、部屋の形状に合わせた造作家具を設置する場合は、約20万円~になります。
押入れは、布団を収納するため、洋室のクローゼットよりも奥行きが広い場合が多いです。衣類掛けとして使う場合はデッドスペースを生まないよう、可動棚やハンガーパイプをレイアウトすると無駄なく収納できます。
建具:襖や障子をドアや引き戸にする費用
和室の雰囲気を大きく変える建具の交換は、開閉方法や枠の再利用の有無によって費用が異なります。ふすまを洋室用の引き戸に変える場合、既存のふすま枠をそのまま利用して新しい引き戸をはめ込む方法であれば10万円程度で施工可能です。
ふすま枠を撤去し、新たに引き戸用の枠を取り付ける場合は15万円~が相場です。また、引き戸から洋風のドアへ変更する場合は、周囲の壁の工事も伴うため15万円程度の費用が必要となります。
フローリング、収納、建具などをまとめて洋室化する場合には、想定よりも費用がかかることもあります。また、お住まいの状態や下地の傷み具合、内装材のグレードによっても異なるため、リフォーム会社に相談することが大切です。

和室リフォームで後悔しないための6つのコツ
長く快適に過ごすために、和室のリフォームの後悔を防ぐコツを紹介します。
1. リフォーム後の部屋の使い道を具体的にイメージする
なんとなく洋室にしたいという理由だけで工事を進めてしまうと、リフォーム後に使わない部屋に戻ってしまうことがあります。誰が、どのような目的で使うのかを明確にしましょう。
子どもの遊び場、来客時の寝室、在宅ワークスペースなど、日常の具体的なシーンをイメージすることで、適切な床材や収納プラン、コンセントの位置などが見えてきます。
2. 隣接する部屋との調和を考えたデザインを選ぶ
リビングに隣接している和室をリフォームする場合、その部屋だけのデザインにこだわりすぎると、扉を開けたときに全体の統一感が失われ、ちぐはぐな印象になってしまいます。
床の色味やドアのデザイン、壁紙のトーンなどをリビングと合わせる、あるいは調和しやすいナチュラルな色味を選択するなど、住まい全体を視座に入れたコーディネートを心がけましょう。
3. 床の高さと防音対策は必ずチェック(特にマンションの場合)
畳からフローリングに変更すると、畳特有の衝撃吸収性が失われ、階下や隣室に歩行音などの生活音が響きやすくなります。特にマンションは管理規約によって床材の遮音等級が制限されていることが多く、基準を満たしたものを使用しなければなりません。
また、周囲の部屋との段差をなくしフラットにしたい場合には、畳の撤去後に床の高さの調整をする必要があります。
4. 「冬の寒さ」を解消する
和室の畳は空気を含んでいるため一定の断熱性がありますが、フローリングに変更すると足元が冷えやすく感じることがあります。リフォームの際には、床下や壁の中にしっかりと断熱材を補強する工事を併せて行うことを強くおすすめします。
また、窓がある場合には、内窓(二重サッシ)を設置することで、冬の寒さや結露を和らげることが可能です。
5. 押入れの奥行きを活かした収納計画を立てる
前述のとおり押入れをクローゼットにする際、押入れの持つ深い奥行きが使いづらくなることがあります。一般的な洋服ハンガーの幅に対して奥行きが深すぎるため、ただポールを取り付けるだけでは手前に無駄なスペースができてしまいます。
大きなスーツケースやダウンコートなど、奥行きを活かして収納したいものをイメージして、無駄なく使いこなせる方法を考えてみましょう。
6. 信頼できるリフォーム会社を選ぶ
和室のリフォームは、下地の調整状況や構造、マンションの規約遵守など、見えない部分の施工技術が仕上がりと耐久性を大きく左右します。最初から1社に絞るのではなく、複数の会社に相談し、価格だけでなく提案内容や保証、過去の実績をじっくり比較しましょう。
新しい空間をお住まいにどのように調和させるか、親身になって提案してくれるリフォーム会社を見つけることが大切です。
リフォームプランナーからのアドバイス
床や壁を新しくするだけでなく、リフォーム後のインテリアを想像して全体の色数を絞ることがポイントです。床・建具・家具の色を2~3色にまとめると、統一感のある空間に仕上がります
また、木目やファブリックなど素材感を組み合わせることで、シンプルでも温かみのある印象になります。

和室リフォーム事例集
リフォームを通じて、これまでのライフスタイルがどのように変化するのか、具体的なビフォー・アフターのイメージを膨らませることは非常に大切です。ここでは人気の実例を5つご紹介します。
事例1:自然素材にこだわったインテリアが映えるマンションリノベーション
4.5帖の和室をLDKと繋げ、広々としたLDK+WICにしました。設備機器とインテリア、内装の色を揃えて統一感のある空間に。
家具は、無垢材製にこだわり、自然素材の柔らかみと上品さを兼ね備えた空間を演出しています。
事例2:物置部屋を憩いの場へ。和室モダンリフォーム
荷物置きになっていた和室をリフォーム。インテリアコーディネーターも交えてコーディネートし、ご夫婦で景色を楽しみながらくつろげる高級感あふれる和モダン空間に生まれ変わりました。
事例3:光が差し込む明るい和室へ
お住まい全体の改修に併せて、和室とリビングの小さな段差を解消しました。暗かった廊下には、和室の地袋部分からの光が入り明るくなりました。
和室とリビングの窓には補助金制度を活用して、内窓を設置し寒さを和らげています。
まとめ:和室のリフォームで、お住まいをより快適に
持て余してしまっている和室も、リフォームによって再び居心地の良い空間に生まれ変わります。
すべての要素を洋風にするだけでなく、和の趣をモダンな意匠として残す方法など、現在の生活スタイル、そして将来の暮らしを豊かにするために、どのような空間に仕上げたいかを考えながら、プロのアドバイスを受け快適なお住まいを実現してみましょう。
※コラム内の費用相場はあくまで参考価格です。工事内容と施工費用を保証するものではございません。
※お住まい・物件ごとにお見積もり、ご提案させていただきます。
小田急ハウジングは、和室のリフォームも数多く手がけています!


